松下幸之助著 69頁 500円
この本はたった500円、69頁、そしてなんと松下幸之助の肉声CDがついています。本を読まなくても運転中に聞くことができます。
12の知恵をごく簡単に紹介いたします。
①腹をくくる
②志を変えない
・決して悲観してはいけない。悲観すると公正な判断ができなくなり、どうしていいかわからなくなる。
・不況に克つ基本のよりどころとは、企業の経営理念である。従業員の心と力を合わせた力強い活動を生み出していく基盤となるのも経営理念である。経営理念とは、「この会社は何のために存在しているのか。この経営をどういう目的で、またどのようなやり方で行っていくのか」という点である。
③策は無限にある
・不景気であるほど、なすべき仕事がある。景気がよいときには、新しい仕事を考える余地がない。けれども不景気であれば考える余地がある。無限というほど新しい仕事がある。
・「失敗するかもしれない」とか「おそらくできないだろう」ということではなく、「やれば必ずできる」「もし転んでも、そこに転がっているものをつかんでやり直そう」という積極性、根性をもつ。それが責任者たるものの絶対的な条件のひとつである。
④今は大躍進の絶好のチャンス
・不景気というものは、一時は困るけれども、この困るときに、改善すべきものはみな改善してしまう。それで立派な健全体にする。そして大躍進する。不景気は絶好のチャンス。
・「できない」と考えてしまうとそれで終わりである。「できるはずだ。どうすればできるか」というように考えていってこそ、困難なこと、一見不可能のようなこともできるようになる。
⑤好況よし、不況さらによし
⑥不況時こそ人材育成の好機
・変調期というのは躍進の機会。調子よく諸事順調にいっているときは、十分に人が育ちにくい。一方不景気のときは、人材育成の好機である。
・ほんとうに好ましい人材の育成をはかろうと思えば、その会社、経営者自身にしっかりした社会観、事業観、人生観がなくてはならない。そういうものがあれば使命感が生まれてくる。
⑦一服して英気を養う
⑧不況は天然現象ではない
⑨責任はわれにあり
・会社の経営で、うまくいかない点があるという場合、その事情は外部にあるのか内部にあるのかを考えてみると、ほとんど100%その原因は会社自体にある。
・世間が不景気であるという点もあろうが、それは、みずからをそこで慰め、やむをえないこととあきらめている姿ではないだろうか。
・深い原因は自己にあるという考えでやっていけば、そこに非常に新しい工夫がついてきて、不景気には不景気としてやっていく道、競争の激しい中でやっていく道というものが、必ずひらけてくる。
⑩己を知る
⑪衆知を集めた全員経営
・衆知を集めて経営をしていくことの大切さを知って、日ごろから努めて皆の声を聞き、また従業員が自由にものを言いやすい空気をつくっておく。
・衆知を集めるといっても、自分の主体性はしっかりともっていなくてはならない。経営者としての主座というものをしっかり保ちつつ衆知を集めていくところに、ほんとうに衆知が生きてくる。
⑫治に居て乱を忘れず