佐谷真木人著 講談社現代新書9784062879866

日清戦争で、日本人という意識が広く浸透し
近代的な国民国家へ変貌していった。

日露戦争物語で、日清戦争というものは、もしかして
とても重要なものではないかと思い、それ以後
ぼちぼちと日清戦争に関する本を探していた。

その成果。この戦争で太平洋戦争の予言ができる。
・日清戦争は征韓論の延長である
・日清戦争までは、反政府的な風潮が大きかった
・著名人:佐々木信綱「隣国を助けたい義侠心」
内村鑑三「日本は東アジアの指導者」
泉鏡花「こどもむけの物語:ぼくは日本の小児だぞ」
徳富蘇峰「三国干渉:余は実に涙さえも出ない程口惜しく覚えた」

・従軍記者の誕生、新聞の普及
・戦争では敵の弾丸で死ぬものはわずか、多くは病気
・清の軍隊は弱く、日本の軍は強いというイメージ
・旅順虐殺事件:外国記事に対する福沢諭吉『時事新報』の反論
・英雄達の誕生:木口小平、無名の戦士から白神源次郎
木口小平の発見、報道の役割
・多数の従軍志願兵、徴兵忌避者
「もし戦争にいけるのなら、徴兵忌避はしなかった」
・こどもの中国人襲撃:中国人蔑視のはじまり"

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