著者 森永卓郎 1500円+税


この本で一番おどろいたのは、
イタリアの時間当たり生産力が日本より高いということです。

ぼくの持っていたイメージとぜんぜん違います。

その次にびっくりしたのが国債の格付けです。

何年か前に日本の国債の格付けが下がり、
イタリア並みになったというニュースがありましたが、

なんとこの本を読むと、日本はA2、イタリアはAa2とイタリアが3ランクも
上の格付けになっているのです。

イタリア人の平均年収は200万~300万円ですが、
生活費が安くてすむため、多くのイタリア人は田舎にセカンドハウスを持ち、
年に3回くらいは旅行するのだそうです。

現在進められている経済政策、
「金融改革」「税制改革」「歳出改革」「規制緩和」のすべては金持ちにとって有利、
庶民にとっては不利な改革なのだそうです。

この改革が進められていくと、新しい階級社会が生まれ、
次のような所得階層になると言います。

年収1億円以上 1%

年収300万円程度     60%

年収100万円程度     39%

要するにほとんどの人がビンボーになるというわけです。

そこで著者が勧めるのが、イタリア人や江戸の庶民のように、好きなこと楽しいことで、
お金をかけなくてもできることをどんどん実行していけばよいということです。

お金をかけない著者の暮らしが紹介されていて結構おもしろいです。

 

 

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