大橋禅太郎著 大和書房 1470円 160頁


本書は著者がフランスの石油探査会社に入社してから「すごい会議」に出会うまでの前半と「すごい会議」の説明をする後半とに分かれています。

前半だけでも十分おもしろい。

日本で会社をつくり、うまく行かなかったときのこと。
漠然とシリコンバレーにセールスに行こうと思う。

旅費をなんとか浮かせるためにアメリカでセミナーを計画するが、参加者は結局ふたりだけ。ひとりは途中で出て行くし、ひとりはずっと眠っていた。その眠っていたひとりの縁で仕事が始まる。


さて、肝心の会議の方法

この形式の会議をやれば、きっと会社は変わるだろうと思う。

なお、ここでいう会議は報告のための会議ではなくて、
何かを決めるための会議です。

1.「会議が終わったときにどんな成果をあげることを期待しているか」

司会は、この質問を冒頭にし、会議参加者は、その答えを紙に書く。
そして、紙に書いてあることを順次発表する。

・呼ばれたから来ているという気持ちがなくなり、積極的な参加へと意識が動く。

2.「この期待が手に入るかどうかは、誰が鍵をにぎっているか」
と司会が質問する。

・会議を成功させるかどうかは自分にかかっているとの自覚に向かう

3.いま達成できていることを考える

・良いことを考えることで意識が積極的になる。

4.問題や懸念を書く

(例)  資金が足りない

5.問題を「どのようにすれば」の形に置き換える

(例)どのようにすれば資金が手に入るだろうか?

・「なぜ」で始まる質問はうまくいかない。
できない理由が返ってくるだけだ。

また、回答を求められている人は攻められている気分を味わうだけで、
気持ちが問題解決にむかない

6.言えない問題を言う

・タブーをなくし、積極的な雰囲気を作る

7.目標を決める

8.目標達成のために何をするか

9.コミットメントリストを作る

・何をいつまでにするかの約束リスト

10.コミットメントリストの進捗チェックをする

これらをすべて自分の紙に書いてから発表するのだ。

この紙に書くという作業を通すだけで会議はより実のあるものになるだろうと思う。

澤根が関係している会議では、この形で試してみようと思っています。
会議を変革したい方は澤根まで連絡してください。お手伝いいたします。

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