藤巻直樹・塚原昭彦著
ARUMAT 1,365円 220頁
藤巻さんは、地方の中小企業を中心に30業種130以上のサイトを手掛け実績を残しています。塚原さんも同様に多くの指導経験を持っています。とても実践的な内容です。かいつまんで紹介いたしますが、一読されることをお勧めします。
ホームページを作ったからといって、お客様がどんどん集まってくるわけではありません。売上につなげていくには、意図的な集客の仕組みが必要です。
お客様を誘導する方法は、プッシュ型とプル型があります。プッシュ型は、フェイスブックなどのSNS、メールマガジンなどによってこちらからお客様に向かって呼びかけていく方法。プル型は、リスティング広告やSEOなどを使って、お客様にこちらを探してもらう方法です。
プッシュ型は手間がかかるので、中小企業の場合にはプル型、それもリスティング広告が向いています。1.5~2倍程度の売上増をめざす場合には、これで十分です。
リスティング広告では、さまざまな検索キーワードに対し、会社の広告を掲載することができます。何千ワードでも登録が可能で、クリックされた分だけお金を払うシステムになっています。クリックの単価はキーワードによって違います。ヤフーではヤフーリスティング広告といい、グーグルでは、グーグルアドワーズ広告です。
ホームページの目的は、売上を作ることです。そのためには、シンプルでわかりやすいものでなければいけません。シンプルというのは、こういうことです。「桃 通販」というキーワードで検索したら、桃だけが出てくるようにするのです。ブドウやイチゴの情報は不要です。「果物 通販」というキーワードで検索したら、もちろん、ブドウやイチゴなどたくさんの果物が出てこなければいけません。
しかし、いったん商品を購入してからは既存客になっており、あとはプッシュ型、メールを送ることによって、追加の売上を獲得することができるようになっています。
ホームページの構成は次のものがおすすめです。
Aトップページ:キャッチコピー |
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G メニュー |
Bサブキャッチコピー |
Cメリットの訴求 |
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D信用性の訴求 |
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E商品・サービスの紹介 |
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F商品・サービスの申し込み |
A:他のホームページに比較してメリットがあることを伝えます。自社名を大きく入れてしまってはいけません。あなたの会社は無名です。効果はありません。ここでは、自社の強みを入れるのです。
B:追加のメリットを入れます。
C:その他のメリットを3~5つに絞って入れます。
D:お客様の声、表彰歴、メディア掲載などを記載します。
E:商品数を絞りこむことが重要。あまり選択肢が多いと、どれを選んでよいかわからなくなり、購買行動をやめてしまいます。
F:申し込み方法は、来店、電話、メール、ファックスなどで十分です。フリーダイヤルは必ずしも必要ではありません。
ネットをすでに利用されている方はますます効率的に、まだの方には活用を考えていただきたいです。