情報が生死を分ける

 

ナンタケットという島があります。アメリカ北東部ボストンの沖にある小さな島です。ここはかつて世界で最大規模の捕鯨基地でした。ナンタケット島民は捕鯨に誇りを持ち、捕鯨のスキルを共有していました。

 

 

この島の多数の捕鯨船の中で、エセックス号は、とても有名な船です。アメリカの学校の教科書にも載っているそうです。そして映画にもなったし、小説「白鯨」のモデルでもあります。

 

エセックス号は、1819年8月に島を出、南米南端のホーン岬を回り、ガラパゴス西の海域に達します。そして、1820年11月なんと、マッコウクジラに攻撃され沈没してしまいます。

 

乗組員20人は、3隻のボートに乗って陸を目指します。沈みつつある船から海図と計測器具を救い出していますから、現在地も周りの状況もわかるわけです。数週間で行けるところにマルケサスとかタヒチとかのポリネシアの島があります。そしてはるかかなたに南米があります。どこを目指すのか。

 

 

船長と2人の航海士が相談します。船長は、島に行こうと言いますが、航海士たちは反対します。なぜならば、島には人食い人種がいるからです。島に着いたらたちまち襲われて、殺されて食われてしまうでしょう。

 

船長は、折れます。航海士の主張に沿って南米を目指します。60日ほどで到着するだろう。食料も水も60日分ある。

 

ところが、南米沿岸に着くまでに90日以上かかってしまい、救出されたのは20人中8人でした。ボートには、人骨が数体分残っていました。

 

当初ボートの目的地としての選択肢にあがっていたマルケサスやタヒチ。人食い人種がいるからということでオプションからはずしたのですが、それは事実ではなかったのです。人食い人種はいなくて安全だと言う情報が記載された本が数冊出版されていました。ただ、エセックス号の人間は誰も知らなかったのです。

 

 

このことを知っていれば、全員が助かっていてもおかしくなかったのです。まさに、生死を分けた情報だと言えます。
捕鯨の知識は持っていた、しかし地理の知識は不十分だった。私たちから見れば、地理も捕鯨の知識のうちだろうと思うのですが、エセックス号の人たち、ナンタケット島の人たちはそうは考えなかったのです。

 

 

 

どこまでが、必要な情報なのか、知識なのか、それを知るのは困難なことかもしれません。しかし、自分の仕事に関して言えば、狭くなりすぎないように心がけなければいけないのでしょう。

 

 

このエセックス号の話は『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』という本に詳しく描かれています。

 

捕鯨の当時の状況が詳しく書かれていて興味深いです。乗組員の報酬の計算方法なども分かります。また、リーダーシップについても学ぶことが多いです。たとえば、緊急事態では、リーダーは、民主的な手続きを取ってみんなの意見を聞くよりも、独断した方がよい結果が出るなどです。

 

 

エセックス号では、船長の操船ミスで出航直後にすでに一回失敗しています。その引け目もあり、島に行こうという自分の意見を押し切れなかったのでしょう。多くの犠牲者を出してしまいました。また、船長に向いていない性格であったということもあるようです。

 

 

『休む技術』

西多昌規著 大和書房 206頁 650円+税

 

 

経営者の方に、お休みをしっかり取ってくださいということがあります。お答えで多いのが、「休めない」です。本書では、「休みが仕事にとっても人生にとっても重要であることが、科学的にも臨床的な経験からもわかっている」と述べています。著者は、精神科医で医学博士です。どのように休めばいいのか、項目を列挙してみます。できそうなものを探して上手に休みましょう。

 

 

★週末うつ:

 

次の症状にあてはまると週末うつ
・週末になると昼近くまで寝てしまう
・週末になると体調を壊してしまう
・せっかくの休みでも気分が晴れない
・休みの日でも仕事のことが気になって仕方がない。

 

これに対処するには、
・生活リズムを乱さない
・楽しいことを作る
・時間を区切る、例えば午前と午後に区切って、どんなことをするか決める

 

 

★平日に5分スポットの「好きなこと時間」を確保する

 

休むと言えば、何もしない「無為」をイメージする人も多いだろう。しかし、「休む」には動的な側面もある。コマギレ時間にできるささやかな楽しみは、元気のもとになる。

 

例:コンビニのスイーツ、休憩時間に空を見上げる、トイレのついでに外に出て深呼吸

 

 

★サボる時間を作る

 

・毎日一定の時間を調整時間として入れておき、予定を入れない
・一定の時間になったら休憩を取る

 

★楽しいことを用意する

 

休みに入る前の期待感、安心感、高揚感は、私たちに喜びを与えてくれる⇒あと何日頑張れば休みだ!

 

・週末に外出の予定を入れる
・食事の相談をする

 

 

★カレンダーを見ながら休日の予定を考える

 

・なるべく早く予定を立てる
・できれば通年で計画する
・旅行の日程を決める締め切りをカレンダーに書き込む

 

 

★休日の過ごし方の例

 

・仲間と楽しむテニスや登山、ダイビング
・スポーツジムに行く
・一泊旅行、エステ、グルメ
・映画、コンサート、芝居、スポーツ観戦
・自然の豊かな場所に行く

 

 

★オフに何か新しいことを付け加える

 

・いつもの宿にもう一泊
・いつもの行先の初めてのお店に行く
・初めての場所に行ってみる

 

 

★睡眠の質を高める

 

・朝は光を浴びて、夜は照明を暗くする
・寝る4時間前以降のコーヒー、紅茶は×
・お風呂はぬるめ
・寝る直前に物を食べない
・日中はできるだけ体を動かす

 

 

★慢性疲労はゆるいスポーツで改善

 

・次のバス停まで歩いてバスに乗る
・昼休みに少し遠いお店までランチに行く
・デスクワークが2時間続いたらストレッチ
・3階までは階段で

 

 

★すきま時間の5分間瞑想

 

瞑想は集中力を回復させる、不安をやわらげるなどさまざまな精神作用がある。5分でも効果がある

 

 

 

いっぱい休み方のコツがありますね。何をやってみますか?

 

月額定額飲み放題6500円

 

大阪では8月に月額定額飲み放題6500円(税込・数量限定)という店が誕生しました。びっくりです。さらにびっくりするのが、オーナーが20代の女性だと言うことです。もうひとつおまけにびっくりするのですが、すでにケータリングで6年間の経験があるのです。

 

以下、ネットの記事を抜粋してご紹介します。( まいどなニュース 2019/09/15)

 

 

「個人の店で、何回来ても何杯飲んでもOKな月額定額制の居酒屋は、大阪初!」と語るのは、オーナーの小西真由さん。飲み放題ドリンクは主に日本酒で、中にはめったにお目にかかれないレアな日本酒もある。サワーやビールもある。やっていけるのかと周囲がハラハラする中、客一人あたりの平均来店数や売上データを考慮し、20代ながら6年間ケータリング事業でつちかった実績と経験で、「十分やれると踏んだ」ときっぱり。

 

 

以上記事から引用ですが、この会社はもっといろんなことをしています。店のレンタル貸し、食材業者との交流会、近隣の飲食業者との交流会などです。

 

 

レンタル貸しでは、企業のプレゼンを店内の大きなモニター画面を使ってやるとか、講師の手元をモニターに写しながらの料理教室、みんなで一杯飲みながらの映画鑑賞会などもするようです。

 

 

これらいろいろなことは、お客様からのアイデアもあるのです。新しいことを始めると、さらに新しいアイデアが出てくるようです。何か新しいことを始めましょう。

 

 

 

来社1時間前から禁煙

 

来社1時間前から禁煙という記事がありました。社内禁煙とか、会議室禁煙にはだいぶ慣れましたが、来社1時間前から禁煙、しかも会社の外部に要請するのは初めて見ました。喫煙者はどんどん住みにくくなっているようです。簡単に引用してご紹介します。

 

この会社はコンタクトレンズ大手のメニコン(本社名古屋)で、来社1時間前からの要請は、2016年3月から始め、当初は口頭で伝えていたが、最近ポスターを掲示した。メニコン本社1階の受付に掲示され、「ご来社いただく皆様には、1時間前からの禁煙をお願いいたします」との文面が書かれている。

 

禁煙取り組みのきっかけは女性社員らによるクレームだった。10年ほど前から「たばこを吸う時間はサボりだ」「社内がたばこ臭い」といった批判が増えていた。

 

 

田中社長も1日1箱以上吸うヘビースモーカーだったが、自身もたばこをやめ、2010年10月から社内を全面禁煙とし、その後も通勤時間も禁煙、社員の家族の前でも禁煙と禁煙を強化してきた。

 

 

 

以上概要です。口頭で伝えていたものをポスターにしたというところが気になります。これは、会社に来た人が来社1時間前に喫煙したということが、会社の人に分かったということでしょう。そしてそういう人が多かった。では、なんで分かったのか?きっと臭いでしょう。喫煙者にはわからない臭いですが、非喫煙者にはわかるといいます。営業の方は、掲示がなくても1時間以内の喫煙は避けた方がいいかもしれません。

 

 

 

『サブスクリプション実践ガイド』

佐川隼人著 英治出版 181頁 1600円+税

 

 

著者は、ネットショップの定期購入用システムをプラットフォーム化、つまり定型化し、提供する事業をしています。サブスクリプションビジネス支援事業の「たまごリピート」がそれです。

 

以下、書籍からの抜粋です。
サブスクリプションとは、端的に言えば「定期購入」「定額制」「会費制」のことだ。毎月一定額の料金を支払うことで、毎月商品を手に入れたり、サービスを継続的に利用したりすることができる。こうした形で商品やサービスを提供する企業が増えてきており、ビジネス界の一大潮流となっている。その理由は、継続的安定的な収益が見込めるからである。

 

サブスクリプションというとなじみが薄いかもしれないが、日本にも従来からある。「御用聞き」、「置き薬」、郵便局などの各地の名産品が届く「頒布会」、喫茶店の「回数券」などだ。

 

サブスクリプションモデルがいち早く広がりを見せた欧米では、「そんなものまで」というような商品までもが、サブスクリプションで販売されている。剃刀の替え刃などの消耗品はもちろん、医師の往診や弁護士の法律相談だってある。日本でもサブスクリプションは急速に広がっている。動画配信や音楽配信のサブスクリプション型サービスの存在を知っている人は50%を超えている。

 

サブスクリプションには4つのモデルがある

 

(1) 定期購入モデル

 

毎月一定の料金を支払っている会員に基本的に同じ商材を販売する。飲料水、食品、サプリメントなど日用品や消耗品を提供する。

 

例:「富士山マガジンサービス」では、複数の出版社が発行するさまざまな雑誌を選んで定期購読できる。

 

 

(2)頒布会モデル

 

事業者側があらかじめコース設定を行い、毎回異なる商材を販売する。元々は、食器や雑貨、図鑑や料理本などのセット商品を毎月少しずつ買い揃えられる通信販売の手法だったものが、食材、スイーツや日本酒など多くの種類からピックアップした商品を楽しめるようになり広く受け入れられた。

 

例:「おいしっくすくらぶ」は、食材を定期宅配する。旬の食材が入った「おいしいものセレクトコース」、レシピ付きの食材キットが入った「Kit Oisix献立コース」などがある。

 

 

(3)会員制モデル

 

サービスやコンテンツを利用する権利を貸与する。スポーツジム、語学学校、習い事などに加え、動画や音楽の配信サービス、セミナーの提供など。

 

例:ファッションレンタルサービス「MECHAKARI(メチャカリ)」では、定額で洋服を何度も借りることができる。

 

 

(4)レコメンドモデル

 

頒布会モデルや会員制モデルをベースに、顧客一人ひとりの嗜好や状況に合わせて、専門家が商品やサービスを提案したり提供したりする。

 

例:「ミールタイム・栄養士おまかせ定期便」は、生活習慣病や持病などで食事制限が必要な人向けに、食事療法に対処した食事を定期配送している。

 

 

サブスクリプションビジネス、いかがでしたか?みなさんの事業でサブスクリプション化できるものはないでしょうか?ちょっと手を加えて、視点を変えるとどうでしょうか?ぜひ考えてみましょう。

 

 

オフィスおかん

 

 

オフィスおかんというのは、株式会社OKANが提供している社食サービスです。『日経トップリーダー』の広告に載っていて、おもしろいと思ったので調べてみました。

 

「1品100円&好きな時間にいつでも。従業員が喜ぶ“置くだけ社食”」だそうです。惣菜が入った「冷蔵庫&自販機」を会社に置く。そして、社員は好きなものを選んで買って温めて食べるのです。富山の置き薬スタイルのサブスクリプションビジネスと言っていいでしょう。似たようなものもあります。株式会社 KOMPEITOが提供する「オフィスでやさい」と「オフィスでごはん」、グリコが提供する「オフィスグリコ」があります。

 

 

オフィスグリコは、「小腹を満たすエネルギー源」で、食事ではなく、チョコレートやビスケット、スナック、米菓(他社品含む)、ガム、アイスクリームや飲料などを取扱っています。

 

このようなビジネスを「B to E」ということもできます。Business to Employeeの略で、企業の従業員(Employee)向けに提供されるサービスのことです。似たようなB to Bは、企業と企業、B to Cは企業と一般消費者の関係でした。

 

ここで「オフィスおかん」を取り上げたのは、こんなビジネスがあるのかとびっくりしたからです。しかし、ちょっと見方を変えれば、飲料の自販機を会社に置くようなものです。飲料を食材に変えただけ。変えただけというのは簡単ですが、なかなか出てこない発想でしょう。

 

私たちもちょっと見方を変えることで、収益増のネタが見つかるのではないでしょうか。ひとつふたつ探してみましょう。

 

逆イールド

 

米10年債利回りが2年債利回りを下回る、英国も長短金利逆転という状況で、逆イールドということが言われています。逆イールドとは何でしょうか?

 

「逆イールドとは、過度な金融不安、急激な政策変動により短期金利が急騰し、長期金利を大きく上回った状態のことです。債券市場において、一般に残存期間が長くなるほど投資資金の固定化によるリスクなどを伴うため、長期金利は短期金利よりも高くなります。しかし、様々な要因が生じて遠い将来より近い将来のほうがリスクが高くなると市場が予測した時には、長期と短期の金利が逆転します。」以上、東海東京証券の説明です。

 

PhotBloombergでは、「逆イールドで『アルマゲドン』織り込み、世界で銀行株に一斉売り」などという見出しが出ています。

あまり景気上いいことではないようです。おまけに、ウォン安が急ピッチに進んでいます。韓国経済の先行き懸念が高まっているからだといいます。日本への影響もあるでしょう。

 

さらに日本では10月に消費税率が10%になります。現在のところ追い込み需要はあまりないように聞きますが、影響はどうなるのでしょうか?そして東京オリンピックです。オリンピック開催国で景気が悪くならなかった国はないそうです。

 

悪材料ばかりを挙げてしまいました。申し訳ありません。景気は、私たちの手ではどうにもなりません。先行き不透明といいますが、ずっと昔から先行きは不透明でした。今何をするか、今何をすればよいのかを考えましょう。

 

 

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』

ケリー・マクゴニガル著 大和書房 342頁 1600+税

 

ストレスがあるとどうなるでしょうか?1と2、どう思われますか?

 

1.ストレスは害になる。ストレスがあると、
・健康や活力が損なわれる
・パフォーマンスや生産性が低下する
・学習や成長が妨げられる

 

2.ストレスは役に立つ。ストレスがあると、
・パフォーマンスや生産性が向上する
・健康や活力の向上に役立つ
・学習や成長に役立つ
・ストレスには良い効果があるため利用すべき

 

著者は、2の立場を薦めます。スタンフォード大学の健康心理学者である著者は、最近の科学的成果を集約し、ストレスに対する考え方によって、ストレスは害になることもあれば、役に立つこともあると主張します。たとえば、ストレスと死亡リスクの関連についての調査を取り上げ、死亡リスクが高いのは、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちだけだったとしています。
ストレスは、対処の仕方によって、役に立つということが本書の前半でのべられています。後半では、ストレスを効果的に利用する練習方法が語られます。それをいくつかご紹介します。

 

★ストレスを力に変えるエクササイズ

 

・不安を興奮に変える

 

不安や緊張を感じたときには、「興奮しているしるしだ」と自分に言い聞かせる。興奮から生まれるエネルギーを生かすことを考える。無理に落ち着こうとしたり、不安を取り去ろうとしてはいけない。

 

・体が助けてくれると考える

 

心臓がドキドキして、呼吸が速くなっているのに気づいたら、体があなたにエネルギーを与えようとしているしるしだと思う。体が緊張しているのに気づいたら、ストレス反応のおかげで力が湧いているのだと考える。ドキドキや緊張を無理に打ち消そうとしたり、心を落ち着かせようとしたりしない。深呼吸をしてエネルギーが体中にみなぎっているのを感じよう。

 

・1日にひとつ、誰かの役に立つ

 

時間がなくて困っているときに、時間を割いて人助けをすると、時間が増えた気になる。それは、自分のためだけに時間を使った場合よりも、自分に「能力がある」「仕事ができる」「人の役に立てる」など自信が高まるからだ。

 

・自分のための目標を「自分よりも大きな目標」に変える

 

「自分のための目標」だけに向かって努力していると、頭が混乱したり、不安や怒りを感じる。自分よりも大きなものに貢献しようとすると大きな力を発揮できる。

 

・他人の苦しみを想像する

 

自分が苦しい時は、人は誰でもつらい経験をしていることを思いだす。失敗や挫折は心理学で「コモン・ヒューマニティ」と呼ばれる。「人間ならば誰でも経験するもの」という意味だ。こういう思いをもつことで、希望や勇気が湧き起こる。

 

・逆境のなかでもよい面を見つける

 

困難な経験をしたことで、思いがけない強みに気づいた、人生はかけがえのないものだと思うようになった、精神的な成長を遂げたなどの感覚を探す。
いかがでしょうか?本書は、ストレスで元気になろうと主張しています。ぜひともストレスを活用したいものです。

 

3語で伝える

 

大事な話はすべて3語で伝えることができるというのは、野口 敏さんが、著書『大事なことは3語で伝えなさい 短い言葉は心に刺さる』 で主張していることです。ここで『語』とは、「意味をなすひとかたまりの言葉」という意味です。

 

「大事なことが3語で伝わるわけはない、もっといっぱい喋らないといけない」という考えもあるでしょうが、いっぱい喋っているのを聞く側は、いっぱいの言葉の中から大事なことを探さないといけません。これはなかなかむずかしい。それが、3語であれば簡単にすぐ分かります。

 

短く伝える。短く伝えるためには、キーワードをひとつ探すことから始めればよいでしょう。次の文章は、本書82頁に載っているものですが、この報告のキーワードはなんでしょうか?

 

「A社との企画の進捗は、法務上の合意が得られずペンディング状態となっており、来月3日の打ち合わせで合意を得るために、現在、詳細事項をA社担当者と協議中です」

 

キーワードはなんでしょうか?この場合は、ペンディングです。キーワードをしっかり把握して、次に必要な言葉を探します。そうすれば、「A社との企画の進捗」が主語であることがわかります。だから、報告は、こうなります。「A社との企画の進捗は現在ペンディング状態です」

 

これが報告の基本で、あとは、詳細をつけくわえればよいわけです。あるいは、聞き手の質問に答えてもよいのです。報告する内容が長い場合には、キーワードを探す。それに主語、述語などを加えて3語程度にまとめる。やってみましょう。

 

 

保証は外せる

 

銀行から融資を受ける場合、ほとんど100%社長が連帯保証をすることになります。会社が倒産した場合、社長は会社債務を返済する義務がないというのが本来の姿なのですが、この連帯保証によって、会社に代わって社長が返済義務を負うことになります。しかし、近年個人保証に対する疑問が提示され、個人保証を伴わない融資が提唱されています。

 

そのひとつが、平成26年2月から適用されている「経営者保証に関するガイドライン」で、経営者保証なしでも融資を受けられる道が示されています。次の斜体文字は、金融庁のホームページに記載されているものです。

 

中小企業や小規模事業者の方へ:ご存じですか?「経営者保証」なしで融資を受けられる可能性があります。
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201503/4.html 金融庁)

 

経営者保証に関するガイドラインは、経営者の個人保証について、次のように説明しています。

 

(1)法人と個人が明確に分離されている場合などに、経営者の個人保証を求めないこと
(2)多額の個人保証を行っていても、早期に事業再生や廃業を決断した際に一定の生活費等を残すことや、自宅に住み続けられることなどを検討すること
(3)保証債務の履行時に返済しきれない債務残額は原則として免除すること

 

このような流れになっていますので、詳細を知らなくても、銀行と借入について交渉する時に個人保証をはずせないか、一言いってみるのが連帯保証を外す第一歩だと思います。

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