伊藤真著 三笠書房 1365円

3分スピーチ、3分クッキング、ラジオ体操も約3分。私達の身近には3分の物事がいっぱいあります。この本は、3分という単位を、生活にもっと生かす実践法をたくさん教えてくれます。以下、かいつまんで紹介いたします。著者は、司法試験をはじめ、公務員試験、司法書士試験など、さまざまな難関試験の指導、脅威の合格率を誇る伊藤塾の塾長です。

 

 

人生は3分で決まる:授業をしていていつも思うこと。授業が終わると二通りの生徒がいることに気がつく。いそいそと席を立つ生徒と、席に座ったままでノートに書き込みを続け、授業のまとめをする生徒だ。どんなテーマだったのか、要点は何か、記憶すべき項目は何か。3分もあればでき、実際にほんの数行の箇条書きでいい。これだけで、勉強したことの定着度が大きく違ってくる

仕事もまったく同じ:顧客との交渉が終わったら、相手の会社を出た直後に、会話の内容を3分間でまとめる。これだけで、その後の業務がガラリと変わる。

自分の考えを「1分+1分+1分」で練り上げる方法:①最初の1分は、あるテーマについて考える「○○をやってみよう」②次の1分は、その考えを自ら否定してみる「こういうリスクがある」③最後の1分で、否定を取り込めるような形でテーマを進化させる。「そのリスクはこういう形で解消できる。だからOK」

いつも物事がうまく進む人「スタートダッシュ3分」のコツ:最初は必ずできることから始める。小さな成功をどんどん積み重ねていくことが大事。

3分の制限が無限の可能性を生む:あらかじめ3分という制限を作ることで、能力が伸び、可能性が広がる。3分で本質を説明する。3分で理解する。ボクシングの1ラウンドは3分ですが、これが区切られていなかったら選手はぶっ倒れてしまう。文学でも、俳句は17文字、和歌は31文字、そうした制限があるから美しい小宇宙を創造することができるのだ。

「有効で無駄な時間」を持っているか:こんなことをやっている場合じゃないのにと自己嫌悪に陥った経験があるだろう。でも、リフレッシュは必要だ。ただ、やるべきことからズルズルと逃げてしまってはいけない。そのためには、「気晴らしを強く意識した3分」を作るのだ。3分だけネットを見る。3分だけ音楽を聴く。3分だけ仮眠する。

「黄金の朝3分」をつくれ:1日の流れを書き出して確認する。それだけで1日の流れがスムーズになる。このとき、つめ込みすぎにならないように注意する。また、本当に今日やらなければならないことを見定めるのが大切。

毎朝欠かせない習慣:毎朝、自分のスイッチを入れる儀式のようなものを実践している人は強い。そして短い時間の積み重ねは大きなパワーになる。なんでもいいからそういう儀式を作る。

「赤い看板」を探して街を歩いてみると:「赤い看板」を意識して街を眺めると驚くほど多くの「赤い看板」が目に入る。普段は気にしていなかった事実が、鮮明に浮かび上がってくる。人間は「自分が欲した情報しか得られない」何を欲するのか、その何によって獲得できるものがまったく変わってくる。テーマを変えて繰り返し見る、あるいは聴くという手法は仕事にも生かせる。

自分が好きなことを、3分だけ使って、無理にでもやる:忙しい人は、これで心のせわしさを和らげることができます。