斉藤広達 ゴマブックス㈱ 1300円+税 207頁


バス停でバスを20分以上待っているとします。       時刻表どおりだと、とっくに来ていてもおかしくないのに、 バスはいっこうにやってこない。
こんなとき、あなたはどんなことを考えるでしょうか。

「せっかく20分待ったのだからもうすこし待とう。       待った20分を無駄にしないために待ち続けよう」
こう思われるのではないでしょうか。
しかし、ほんとうに大切なことは、これからどうすべきか、ということのはずです。 歩くのかタクシーに乗るのか。あと何分ならバスを待っていられるのか。
すでに過ぎ去った20分を無駄にするかどうかということではないはずです。
この過ぎ去った20分をサンクコストといいます。 もう取り返すことのできないコストという意味です。
この本は、サンクコストのことを徹底して取り上げています。
そのポイントは、       「過去の失敗にこだわらず、今何をすべきかを考え、行動を起こすことが大切だ」 ということです。
たとえば、新規事業を始める。 なかなかうまくいかない
。しかし、せっかくこの事業を始めたのだから、もう少しやってみよう、 ということがよくあります。
そこで大切なのは、「せっかく」ということばを捨てることです。
事業を続けていくのが良いことなのか、やめたほうがよいのかを決めるのに 必要なことは未来がどうなるのか、ということだけです。
署名の通り「失敗はなかったことに」して、明るい未来を目指しましょう。