米満和彦著 同文館出版
0円販促という言葉に引かれて本書を買ってしまいましたが、正解でした。さまざまなお金のかからない販売促進の実例が載っています。さらに、著者のホームページ「販促アイデア大百科」を知ることができました。ここは、販促事例の宝庫です。ぜひ一度ご覧ください。
さて、今回も本書の中身をかいつまんで以下に紹介します。どう変えたら自社に使えるのか考えながらお読みいただけると幸いです。
法則1 インターネット販促は必須
1.メールアドレスを集める
2.自前のホームページを作る:ちょっと田舎に行くと飲食店でホームページを持っているところはほとんどない
3.実際に商品を販売してみる:自社が通販の会社でなくてもかまわない
・商品の説明をあなた自身のことばで書く
・2つ以上の限定を設定する
「本日限り」とか「限定5個」といった限定訴求に日本人は弱い
限定は、期間、数量、場所(○○町のお客様だけに、など)、人(○○会員だけに、など)
・連続メールを配信する
たとえば、8日(金)、9日(土)、10日(日)の3日間限定キャンペーンの場合は、7日(木)に
法則2 半永久的に集客を実現する
看板は一度設置するとその後、半永久的にお客を導いてくれる。初期費用はかかっても、その後継続して集客(売上アップ)を実現する方法があるなら貪欲に取り組む。大切なことは、継続的に集客を実現するツールの数を増やし続ける。
看板とホームページ
法則3 店の個性を打ち出す
他にはない自分の店だけのものを作って、強く打ち出す。
法則4 トコトン考え抜けば発想も変わる
毎日1時間考える時間を確保する。経営者の仕事は、社員が出来る仕事を分担し、社員の仕事を減らすことではない。会社の舵を取ることだ。そのためには、考える時間を確保しなければいけない。そして、会社以外の落ち着くことが出来る場所を探す。
アイデアの例
・写真店:15分でプロがメイクし、写真撮影するという商品を開発した
・美容室:30分でできる「シャンプー+メイク」だけの低価格サービスを開発した。これは、初めて店に来る客にとってのお試し商品的な意味もあり、多くの新規客獲得に貢献した。誰でも、初めての店に行くときは不安なものだが、その不安を小さくしたのだ。
・願掛け商品:毎年12月初旬に「願い事」を顧客に記入してもらい、他県(遠方)の神社で年頭の願掛けをしてもらう。再来店したお客に返却する。その結果をニュースレターで報告する。
・仕入れゼロの技術サービスで大繁盛:薬局で1人15分無料マッサージ。無料提供してお客に喜ばれる技術サービスには次のようなものがあるが、占いが人気を得やすい。
占い、健康相談、写真撮影、妊娠アドバイス、料理アドバイス、人生相談、書道
占いは、ネットで拾ってきてそれを配るだけで人気を得ている店もある。
法則5 クチコミをコントロールして「ファン客化」を促進
クチコミをしてもらうためには3つのことが必要。
スゴイことを用意する→それを伝えるツールを作る(二つ折り名刺を使う)→ツールをわたすときは、他人に対して影響力がありそうな顧客を選ぶ