水上浩一著 アスキー・メディアワークス 1,575円223頁
商売に使うためのホームページの本ですが、題名のとおり、ランチェスターを基本にしています。小さな企業が勝つためには、差別化、一点集中が大切で、そうするための手法が書かれています。
★ホームページがない企業は存在していないのと同じ
いま、消費者は知りたい情報や商品を調べたり探したりするときに、まずはインターネットで情報検索するのが当たり前になっている。それは、企業間における取引であっても同じ。企業が抱える課題の解決に、インターネットを使った情報収集は欠かせないものとなっている。以上のことは、すべての業種にあてはまる。
★ホームページの失敗例
1. カタログから転載しただけの会社案内のみのホームページ
2.ホームページをつくった目的が明確でなく、ウリがない
3.そのホームページを誰に見てほしいのか、ターゲットがあいまい
★小さな会社が勝つためには、どこか、なにかで1位になること。そのための戦略が以下
1.競合との差別化を考えた商品やサービスで勝負する
2.自社の経営規模でも1位になれるものを目標として選ぶ
3.2を見つけるのに自社の商品やサービスを細分化する
4.ターゲットとなる客層を絞り込む
5.顧客との距離感を縮める
6.競争相手が少ない分野を選び、一騎打ち戦を挑む
7.営業力を集中等価する。1人のときは長時間労働もやむをえない
8.軽装備で、できるだけお金をかけずにやる見栄をはらない
9. 1位ができるまであきらめない忍耐力を持つ
10.少し儲かったからといって安心せず、堅実経営を心がける
★ウリ、強みの見つけ方←差別化
まず価格で大企業に勝とうとしてはいけない。
強みの見つけ方は、自社の商品やサービスが、他と比べてどこがどうよいのか、細かく考える。
1.仕入れ
2.商品のこだわり
3.生産のこだわり
4.商品点数の豊富さ
5.弱みを考えて、それを強みに置き換える
-少人数なので、少ししか生産できない→1日限定○○個
6.脅威を考えて強みに換える
-子供人口減少→6ポケット(両親、父方母方の祖父母)
★競合の見せ方、売り方、文章をチェック
次のような企業のホームページをチェックします
1.同様の商品、サービスを扱っている
2.取り扱いジャンルが自社に近い
3.販売方法や手法が似ている
4.顧客対象が自社に近い
5.異業種でも、手法が使えるところを探す
以上、エッセンスだけをまとめてみました。著者がいうには、製作に3ヶ月、効果を出すのに1年が目標だといいます。自社のホームページを見直してみましょう。