岡田 斗司夫 (著)
新潮新書
本書には、ダイエットの方法が書かれている。
しかしそれだけではない。もっと深いものがある。
著者は、ダイエットをしているときに、周りの態度が変化したことに気づく。
今まで損をしていたのだ。デブはデブの分だけ損をする。
著者はこういう。そして、世の中は、見た目主義社会なのだという。
内容よりも、見た目なのだ。見た目が悪ければ、そこで足きりされてしまい
内容の検討もしてもらえないのだ。だから見た目が大切なのだ。
これは、けっこう説得力があった。
ダイエットの方法も、ただ単にダイエットというよりは
自己をしっかりと見つめる作業と言ったほうがいい。
ダイエットの過程で、その目はだんだん深いところを見つめるようになる。
ダイエットを題材にした冒険物語ともいえるし、自己発見物語ともいえる。
もちろんダイエット本としても優れている。
本書に書いてあることを忠実に実行したら、ダイエット、充分できそうだ。
それも見かけだけではなく、リバウンドのないダイエットだ。