概要

大谷翔平マンダラチャート

あるお客様から、大谷翔平のマンダラチャートを社員に書かせたいので、指導してほしいとの依頼を受けました。私は、大谷翔平がマンダラチャートを書いていたことを知らなかったので、とてもびっくして調べてみました。

真ん中に書かれている「ドラ1_8球団」が大谷翔平さんの大目標です。この目標を達成するための中目標が周りに8つあります。キレ、スピード、変化球などなどです。そしてこれらの中目標が八方に散って、3×3のマスの真ん中に来ます。周囲には中目標を達成するための小目標が記入されています。

大谷翔平さんが、大目標に向かおうとしたルートがよくわかります。

このチャートの良いところは、大目標の達成のために、手段である中目標、そして中目標を達成するための小目標と目標を小さく刻んでいくところと、無理やりたくさんの目標を書かせるところだと思います。

真ん中に新規顧客獲得とか、売上増加などと書き込み、作ってみてはいかがでしょう?

「面倒くさい」


極端な消費者が急増しているという特集が日経ビジネス5.14号にありました。
びっくりするような内容ですのでご紹介します。

★ペットを飼うのが面倒
ペットをシェア:ペットを飼うと、毎日のしつけ、散歩が大変。医療費が負担になる。高齢になったときの介護が大変。だいたい最後まで世話できるのか?
★ジグソーパズルするのが面倒⇒作ってもらう。
★プラモデル⇒作ってもらう
★葬儀、二時間もかかる⇒ドライブスルー葬儀で2~3分
★飲み、友達と日程を合わせるのが面倒⇒一人飲み推奨店に行く
★コインロッカー探すのが面倒⇒街中預かりどころサービス
★何杯も飲むのが面倒⇒高アルコール飲料
★キャンプに行きたいが遠くに行くのは面倒⇒都市型グランピング(デラックスキャンプ)
★転職したいけど面倒⇒スカウターの転職サービス。相談員が志望動機の文章、履歴書などをサポートする。
★レストランに行くのが面倒⇒ウーバーイーツ。有名レストランの食事を持ってきてくれる。

いかがでしょう。びっくりされましたか?消費者はますます横着になっているようです。ネットでの購買でも、買い物かごに入れた後の手続きが面倒で、買わないでそのサイトを出て行ってしまう人が40%以上いるそうです。買い物かごまで達しない人も大勢いるでしょう。売る側として、すこしでもお客様に手間をかけさせないようにすることがますます大切になっているのだと感じました。

『失敗の科学』

マシュー・サイド著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 342頁 1,900円+税

著者はコラムニスト。卓球選手で10年近くイングランド1位の座を守っていたという方です。さて、失敗は成功のもとといいますが、本書はさらに、失敗は不可欠であるといいます。
著者は「失敗を不名誉なものととらえる傾向は少なくとも2500年前から見られる。本書の目的は、こうした失敗のとらえ方を根本から覆し、仕事や日常生活で究極のパフォーマンスを引き出すことにある」と言います。少しご紹介します。

★失敗は「してもいい」ではなく「欠かせない」
ベッカムは言った。「私のフリーキックというと、みんなゴールが決まったところばかりイメージするようです。でも、私の頭には数えきれないほどの失敗したシュートが浮かびます」イングランド代表のキャプテンだった頃は、チームのトレーニングが終わった後も、残ってフリーキックの練習を重ねていたことで有名だ。誰でも成功に向けて努力はするが、そのプロセスに「失敗が欠かせない」と強く認識しているのは、こうした成功者であることが多い。マイケル・ジョーダンもその一人だ。あるCMでこう言っていた。「私は9000本以上シュートを外し、ほぼ300試合で負けた。ウイニングショットを任されて外したことは26回ある」

★ある陶芸クラス
生徒が2組に分けられ、一方は作品を「量」で評価し、もう一方は「質」で評価すると告げられた。量のグループは、最終日に全作品を提出し、総重量で評価される。重い方が評価が高い。質のグループは、自分で最高だと思う作品をひとつ提出する。全作品中最も「質」の高い製品を出したのは、「量」を求めたグループだった。

量のグループは、実際に作品を次から次へと作って試行錯誤を重ね、粘土の扱いもうまくなった。しかし質のグループは、最初から完璧な作品を作ろうとするあまり頭で考えることに時間をかけすぎてしまった。結局あとに残ったのは、壮大な理論と粘土の塊だった。

★マージナル・ゲイン(小さな改善)一発逆転より、百発逆転
小林尊はホットドッグ早食いコンテストに挑戦した。歴代のチャンピオンは、端から口に押し込んでいたが、小林は半分に割ってから食べてみた。実際にやってみると、咀嚼しやすく、手もすぐ自由になって、ペースよく次のホットドッグを口に運べた。次にソーセージを先に食べてからパンを食べてみた。ソーセージは食べやすかったが、パンはもさもさしててこずった。そこで、パンを水につけてみた。水の温度を変えたり、植物油を数滴まぜたりした。自分のトレーニングの様子を録画し、さらに少しずつ違う方法を試した。全速力で一気に食べたり、ラストスパートをかけたりもした。さまざまな噛み方や飲み込み方、食べたものが胃に入りやすいように腰を揺らす方法も考えた。こうして小林は、小さな仮説をひとつずつ丁寧に検証していった。

★成長が遅い人は失敗の理由を「知性」に求める
ある心理学者は、11~12歳の子どもたちをふたつのマインドセットのグループにわけた。①固定的マインドセットと②成長型マインドセットだ。そして、困難なタスクを与えた。①の子どもたちは、「きっとボクはあまり頭がよくないんだ」「前から記憶力が悪かったから」と言って、おざなりな態度を示した。

いかがでしたか?どんどん失敗してみましょう。

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