吾妻 ひでお著
自分もちょっとだけ放浪生活をしたことがある。
でも本書ほどのことはなかった。
ちょっとだけ知っているせいかもしれないが
著者の生活の様子を本書で見ると、ほんとに怖い。
こんなことできないと思った。
本書には失踪以外のことものっているが、そっちも参考になった。
読む人によって、この本から何を得るのかが
ずいぶん異なってくると思う。
あんまり悲惨すぎて書かなかったことはあるが
書いてあることは全て真実であると本書のどこかに書いてあったと思う。
書かなかったことも知りたいが書かれていることだけでも十分かなと思う。
悲惨さを、あっさりすっきりと客観的につきとばしているところがすごい。