概要
AIちゃっとくんーチャットGPT
チャットGPT、テレビや新聞で見ない日はないと言っても良いくらい注目を浴びています。ごく簡単に言うと、対話型AI、何にでも答えてくれる人工知能です。パソコンや、スマホで操作できます。これを取り入れようという企業も増えてきています。
とても面白い、そして役に立つものだと考えています。どう役に立つのか。
・思考の道具
質問すると答えが返ってくる。答えは、まちがっていることも多々ある。だから検証しなければいけない。また、それを批判、訂正することができる。つまり、質問することによって、自分の考えを深堀することができる。
・問題提起
私たちは、あまり疑問をもたずに暮らしている。だから、チャットGPTに対して質問しようとすると質問を考えなければいけない。質問を考えるということで、自分の仕事、生活を見直すことができる。
このような理由から、面白く、役に立つと考えています。
★使い方
ネットから使うこともできますが、ラインで簡単に使う方法があります。「AIちゃっとくん」と友達になるのです。1日に5回まで無料で使うことができます。ぜひ、試していただきたいと思います。
先ほど質問してみました。「零細企業にとってリスキリングはどのようなメリットがあるか?」
答えの項目だけ挙げてみます。
1.生産性の向上
2.革新的なアイデアの創出
3.従業員の満足度向上
4.コスト削減
5.長期的な競争力の維持
以上です。
リスキリング
リスキリングという言葉が新聞紙上によく出てきます。リスキリングは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する・させること」と定義されるようです。
帝国データバンクによる意識調査の結果がネットに掲載されています。リスキリングは特に中小零細企業において重要と考えていますので、簡単にご紹介します。https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p221109.html
以下、要約します。
★取り組み割合
中小企業45.8%が取り組んでいる。DX未取組企業のうち、取組内容上位には、「経営層による新しいスキルの学習、把握」41.5%、「経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達」29.1%と経営層の学習に関連するものがあがった。
★取組内容上位(複数回答)
・新しいデジタルツールの学習46.0%
・経営層による新しいスキルの学習、把握41.4%
・従業員のデジタルスキルの把握、可視化32.1%
・経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達30.8%
・eラーニング、オンライン学習サービスの活用25.4%
DX、デジタル化に関連した資格取得の推奨、支援20.8%
以上いかがでしょうか?リスキリングは、人手不足に対処する方法のひとつだと思っています。今後ますます社員募集は困難になると思います。現在の社員にいろいろなことを効率よくしてもらうために、リスキリング必要ではないでしょうか?
社内副業
『KDDI、社内副業3年で700人 二刀流で「三方よし」6割が「すでにキャリアに好影響」』というネットの日経新聞の記事からご紹介します。
KDDIは20年6月、本体の正社員約1万1千人に社内副業制度を導入。各部門が他部署の人材を受け入れたい業務を公募し、希望者とマッチング。すでに約700人が利用し、23年度には千人に達する見通し。期間は半年~1年ほどで、副業に就業時間の2割を割く。
パソナグループは新入社員にも導入した。働き手のキャリアの選択肢を広げて意欲を高める。社外での副業よりハードルが低く、人材育成モデルとして普及しそうだ。
KDDIは、以下のメリットをあげる。
・所属部員の多様なスキルや意欲の向上
・副業先で得られるアイデアの還元
・管理職の7割 「本業に還元されている」
・本業で得られない成長や人脈を得る
・副業経験者の6割「キャリア形成に好影響」
・サービスや業務に新たな視点
・将来の人材獲得の契機にも
・部署ごとに働きがいを競い合う循環へ
米グーグルは、社員に就業時間の2割を個人プロジェクトに充てることを認める「20%ルール」を導入し、多くの新規サービスの原型が生まれた。社内副業は異なる職務を同時にこなし、社員の希望をかなえやすくする点で共通する。アイデアの組み合わせでイノベーションを生む可能性を秘める。
さて、小さな会社ではどうでしょうか?いつもと違った仕事を、毎週決まった時間にしてもらうなどのことができるでしょうか?考えてみたいものです。
『「瞬時に言語化できる人」が、うまくいく。』
この本は、「言いたいことはあるのに、うまく言葉にできない」という人が、簡単に言語化する方法を解いています。言語化がうまくできないときのデメリット、できるときのメリットについての著者の考えをまとめてみます。
★デメリット
「言語化」がうまくできなければ、「あ、この人は何も考えていないな」「あの人は何が言いたいのかよくわからない」と、社会人としてのレベルを低く見積もられる。
★メリット
・会議、プレゼン、資料作成、企画書がうまくいく
・無意識の知恵を利用できるようになる
では、どうすればいいのでしょうか?簡単なトレーニングをしなさいと本書は言います。著者自身、このトレーニングをやるようになってから人生が大きく変わったといいます。しかも、徐々に変わったのではなく、急激に変わったのです。「国内のコピーライターの賞を獲得したのをはじめ、幸運なことに国内外でアワードを次々に獲得しました。そして、あんなにも振るわなかった私が、世界三大広告賞のうち二つをダブルで入賞することもできた」ほどです。
では、著者の説くトレーニングを要約します。
★言語化カトレーニング
2週間毎日・1日6分メモ3枚「言語化カトレーニング」すれば、「言葉が瞬時に出てくる自分」に気がつくようになる。早い人であれば、「数日で」効果を感じられる。ただし、毎日することが大切。量は大切だが、数日で一気に「量」をこなそうとするのではなく、「毎日少しずつ」を習慣として続けることによって、最終的な「量」に十分到達することができる。
①A4コピー用紙を縦に使う
②一番上に「問い」を大きく書いて四角で囲む
③メモを2分割して「思考」と「理由」に分ける
④「思考」に「思い浮かんだこと」を一行書く
⑤上の一行を深堀する
⑥「思考」の最終行の「理由」を書く
以上を2分の制限時間でする。
言語化カトレーニング
②問い
思考
④思い浮かんだこと
⑤深堀する
理由
⑥ ⑤の最終行の理由から書く
以上、本書のポイントを要約してご紹介しました。トレーニング自体とても簡単な内容です。お金も時間もかかりません。あとはするかしないかです。A4用紙1枚2分、1日3枚で6分です。やってみようと思っても、問いがなかなかでてこないかもしれません。そんなときのために本書には例題がたくさんあります。少しご紹介します。
・どうしたら仕事のスピードが速くなるか?
・どうしたら仕事の質を上げられるか?
・どうしたら収入を増やせるか?
・最初はどんな話をするべきか?
いかがでしょうか?このトレーニング試してみませんか?
製造コストを半分に
製造コストを半分に?日本経済新聞のネット記事、『テスラ、次の一手は生産大変革「EV製造コスト半分に」』から簡単にご紹介します。
★従来
プレス加工で造られた床、屋根、ドアパネルなど骨格部品が溶接され、車体が形づくられる。これが塗装された後にドアがいったん取り外され、内装品など数千点に上る部品を順次取り付ける。
運転席前方のメーター類やオーディオなどで構成する「コックピットモジュール」はドアを外してできた開口部から組み込む。つり上げた車体の下にエンジンや変速機といった動力装置や足回り部品などをセットし、車体を下ろして組み付ける。最後にドアを再び取り付ける。
★テスラ提唱の新方式
「アンボックストプロセス」:まず車を車両前部、後部、底部、ドアとフロントフードなど、6つほどの大きなブロックに分け、それぞれを別々に組み立てる。
シートなどの内装品やタイヤ、モーターなどもブロックごとにあらかじめ取り付けてしまい、塗装も必要に応じてそれぞれ施す。こうして「半完成品」となったブロックをガチャンと組み合わせれば車が出来上がるという寸法だ。長い組み立てラインは要らなくなる。
★この手法を導入することにより、EV1台当たりの製造コストは半減し、生産のために必要な工場の床面積は4割程度縮小するとテスラは主張。従来よりもコンパクトな工場で、コストを大幅に削減したEVを量産できるというわけだ。
この内容を一言でいうと、小さな部品をまとめて大きな部品、ブロックにするということだと思います。なるほどと思いますが、さて、自分の仕事で同様のことができるでしょうか?
『あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書』
著者は、脳科学者(工学博士)、東京工業大学大学院で2002年に博士号を取得後、特許庁を経て、2008 年に企業や個人の パフォーマンスをアップさせる会社を設立。著者は、本書の冒頭で「人生でうまくいく人とそうでない人の差はどこから生まれるのか?」と質問します。答えは、認知バイアスにあると著者は主張します。認知バイアスとは、物事を捉えるときの脳の癖、偏りです。いくつかご紹介します。
★比較バイアス
小さな円のそばに大きな円を置くと小さな円はますます小さく見え、大きな円はますます大きく見える。比較するものによってそのものが違って見えるのだ。これを比較バイアスと言う。値段がより高いものを並べると安く見え、より安いものと並べると高く見えるのも比較バイアスだ。自分より優れている人と、自分を比べると自分はますます劣って見える。そういう場合は、他人との比較ではなく、過去と現在の自分を比べるといい。すると、自分が成長している点、これから取り組むべき点が見えてくる。つまり、自己成長につながる。
★現在バイアス
将来よりも今を優先する傾向。例えば、目の前に食べられるものがあれば、食べ、安心できそうな場所があれば、それを確保し、眠れる時に眠る。このようなバイアスは、本来、人間が生き延びるために役立ってきたが、逆効果になる場合もある。現在バイアスが強くなってきたと感じたら、自分の状況を客観視する問いかけが役に立つ「この状態を続けたら、どうなるか」、「今感じている安定はこの先も続くか」、「達成したい将来と今はつながっているか」などだ。
★作話
私たちには、自分の感情によって過去の記憶を作り変えてしまう傾向がある。経験したことが、自分たちにとって都合が悪かったりすると、実際以上に評価したり、実際には起きていない出来事を起きたと思い込んでしまったり、あの人のせいで失敗したと信じたりするのだ。辛い、まずい、怖いなど、感情の強い揺れが生じたときに、この現象が起こりやすい。強烈な印象のある記憶を他の人が語る事実と照らし合わせてみたり、自己イメージを映像化して客観視してみたりすると、その記憶が正しいものかどうか気づくことが出来るようになる。
★代表性ヒューリスティック
目につく特徴だけで判断すること。私たちはいろいろなことを判断するのが苦手だ。だから、楽をして目立つことだけで判断しようとする。人を判断するのに手軽なのは見た目だ。判断したり、考えたりするのが面倒だから、一足飛びに結論を求める。だから、勘違いや思い込みをしてしまうことも多々ある。このデメリットを回避するには、今目の前にいる人は、同じ特徴を持っていても、以前出会った人とは別の人だと自分に言う。また、信頼できる友人に、あの人のことをどう思う、と聞く、とかが大切だ。
★成長バイアス
私たちの脳は常に刺激を求めている。だから、新たな刺激を受け、成長した時、最高の喜びを感じる。この感情が私たちの文明を作ってきたのだ。私たちの脳は、ほんの小さな事でも喜びを感じる。そして、実現が難しいゴールを設定している人よりも、現実的なゴールを目指している人の方が幸福度が高いことがわかっている。どんな小さな事でもいい。人の幸せは、幸せの質よりも経験数の方が大切なのだ。毎日小さなことを体験して、日々成長していこう。
経営12カ条
稲盛和夫氏の経営12カ条が日経トップリーダー3月号に載っていました。できそうなものはどれでしょう。
第1条 事業の目的、意義を明確にする:公明正大で大義名分のある高い目的を立てる
第2条 具体的な目標を立てる:立てた目標は、常に社員と共有する
第3条 強烈な願望を心に抱く:潜在意識に透徹するほどの強く、持続した願望を持つこと
第4条 誰にも負けない努力をする:地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける
第5条 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える:入るを量って、出ずるを制する。利益を追うのではない。利益は後からついてくる
第6条 値決めは、経営:値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは1点である
第7条 経営は強い意志で決まる:経営には岩をもうがつ強い意志が必要
第8条 燃える闘魂:経営には、いかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要
第9条 勇気を持ってことに当たる:卑怯な振る舞いがあってはならない
第10条 常に創造的な仕事をする:今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる
第11条 思いやりの心で誠実に:商いには相手がある。相手を含めて、ハッピーであること。皆が喜ぶこと
第12条 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて、率直な心で
岡山の景気
日銀岡山支店の資料から岡山の状況を見ていきます(2023年3月2日日本銀行岡山支店岡山県金融経済月報)。そんなに悪くはないという感じです。
★概況
県内景気は、海外経済の減速等の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで、緩やかに回復している。
(1)最終需要
・個人消費は、緩やかに増加している。
・百貨店・スーパー売上高は、増加基調にあるが、足もとでは増加ペースが鈍化
・乗用車販売は、持ち直している。
・家電販売は、横ばい圏内の動き
・この間、主要観光地への入り込みは、全国旅行支援の効果もあって、増加している。
・設備投資は、増加している。
・昨年 12 月短観調査における 2022 年度の県内企業の設備投資額は、増加計画
・住宅投資は、弱めの動きとなっている。
・公共投資は、横ばい圏内の動き
(2)生産
海外経済の減速等の影響から、弱めの動きとなっている。主要業種の生産動向をみると、
・化学や鉄鋼は、中国経済の減速等の影響から、なお弱めの動きとなっている。
・電気機械は、スマートフォンやパソコン等のグローバルな需要の減退から、減少継続
・輸送用機械は、供給制約の影響が和らぐもとで、持ち直している。
(3)雇用・所得
雇用者所得は緩やかに改善している。
(4)物価
消費者物価(岡山市、生鮮食品を除く総合)の前年比は、4%程度となっている。
トム・ソーヤーのペンキ塗り
トム・ソーヤーのペンキ塗りの話は、19世紀に発表されたアメリカの小説『トム・ソーヤーの冒険』に出てきます。著者はマーク・トゥエイン。この話は、ビジネス書によく出てきます。どんな話でしょうか。仕事に使えるのでしょうか。
トム・ソーヤーは、嫌でたまらないペンキ塗りの仕事を友達にやってもらって、おまけに友達からお礼までもらうと言う話です。ちょっと詳しくお話ししましょう。
トムはペンキ塗りをしなければならないが、嫌でたまらない。通り掛かった友達に、ペンキ塗りをしてくれれば、代わりに水汲みをしてやると言ったが拒否された。自分の持ち物を友達に渡して仕事をしてもらおうかと思ったが、とても足りない。絶望のどん底でトムは思いついた。
友達がやって来るのを見て、トムはアーティストのようにペンキを味わいながら塗った。いかにも楽しそうに。友達は仕事をしているんだねと言ったが、トムは、嬉しそうにペンキ塗りを続ける。子供でこんなペンキ塗りのチャンスをもらえるなんてなかなかないぜと言う。
友達はそれを聞いて、ペンキを塗りたくて仕方がない。何度も塗らしてくれと頼むが、トムは塗らせない。とうとう友達は言った。今自分が食べているりんごのシンをやるからと。
トムはそれで手を打った。
友達は、次から次にやってきて、何かをトムにあげて、代わる代わるペンキ塗りをさせてもらった。仕事はあっという間に終わり、言いつけたおばさんは現場を見てびっくりした。仕事が早いし、丁寧に仕上げているからだ。
そこで、著者のマーク・トゥエインが仕事と遊びの違いについて言うのは、仕事と言うのは、人に言われてするもの、遊びと言うのは人に言われないでする、と。
以上、トム・ソーヤーのペンキ塗りの話をまとめてみました。私があらためて思ったのは、遊びと言うのは馬鹿にしてはいけないんだと言うことです。仕事と遊びを間違えるなとか、遊びじゃないんだから真面目にやれとか言いますが、自分の子供の頃を考えてみると、遊ぶときは、みんな真面目に一生懸命やっていたと思うのです。大人になってからもそうではないでしょうか?何か好きなことがあれば、人は時間を惜しんで好きなことを一生懸命する。だからこそ、トム・ソーヤーの友達は、早くきれいにペンキを塗ることができたのです。
そして遊びと仕事の違いが、義務でするのか、義務ではなく自分からするのかと言うことであるのならば、義務の範囲を小さく、自分で決められることを大きく設定して仕事をしてもらえば良いのではないかと思います。細かい指示を次から次へと出して経営することをマイクロマネジメントと言って最悪の経営形態とされていますが、そういう風に細かいことを言えば、義務の要素が強化され、遊びの部分がなくなってしまうからだと思います。
仕事と遊びについて思うのは、仕事も面白くできれば、それに越した事は無いのではないかということです。面白くできれば、真面目に一生懸命工夫して成果も素晴らしいものになるのではないでしょうか。
『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』
本書の主張は、仕事を早く終わらせる最大のポイントは、無駄な仕事をしないことだと言うことです。つまり、仕事の遅い原因はやらなくてもいいことをやっているからだと言うことです。本書を通じてそのノーハウを紹介しています。以下に簡単に内容をご紹介します。
★パワポはなぜ2色なのか
著者はかつて、PowerPoint資料をAIで分析し、商談での成果と比較検討した。その結果、商談での成功率が最も高いパワポは1スライドあたり108文字以内、使われている色は3色以内だった。色については、2色が最も効果的だった。文字については、多すぎるとプレゼンの席で読むことができないし、色数も多すぎると目移りして目が疲れる。文字や色数が多いと言う事は、作成の時間がかかると言うことであり、営業もその結果、成功率が低いと言うことになる。
★「水を飲みたがっている相手にコーヒーを出す」
このようなこと、やっていないか。「伝える(自分が主役)」ではなく、「伝わる(相手が主役)」へと立ち位置を変えることが大切だと言う事。水を飲みたいと思っている相手にコーヒーを出しても飲んでくれない。相手が欲しがっているものを出せば喜んで飲んでくれる。「この商品は、この部分がこだわりポイントです」といくら熱っぽく説明しても、それが売り手側の都合だけであって、買い手の欲しているものではない時は、意味がない。買い手の知りたいことを知らせないといけない。
★メールの件名「田中です」という件名が時間泥棒になってしまう理由
件名を見ても何のメールなのかわからないからだ。それに、この間のメールはどこだっけ」と過去のメールを探す時も、同じタイトルばかりで、なかなか見つからない。メールの件名には、件名を見た相手が、「何に関するメールなのか」「自分にどんなアクションが求められているのか」が分かる件名をつけることが大切だ。例えばこんな件名ならスルーされる事はないだろう。「〇〇書類の提出期限」「承認依頼・ ・〇〇者向けの提案書」このように書けば、要点と求めるアクションが一目でわかる。
★100文字超のメール
メールは100文字を超えると閲覧される確率が一気に下がる。短くし、中身の濃いメールにするためのコツには次のようなことがある。・要点(目的・理由・背景)を先に書く・相手に求めるアクションを書く(「いつまでに・誰が・何を」の3つを意識する)
★ 1分詐欺
「1分だけ時間をください」と言う人の話は1分で終わらないことが多い。「ちょっと1分いいですか」と言ってきた相手が1分以内に帰る確率は1%未満と言うデータがある位だ。おまけに何を言っているのかがわからないことがある。とんだ時間泥棒、1分詐欺だ。短い時間で話すメソッドとして、有名なものに「プレップ法(PREP)」がある。日本語で言えば「結論(P)」「理由(R)」「具体例や根拠(E)」「再度の結論(P)」。聞く側としては、先に結論を言ってもらってから、理由を説明してもらったほうが効率的だ。もし相手が「1分だけ」と相談を持ちかけてきたら「まず、結論から話してくれ」と返してみるのがいいだろう。
「海外勢の国債売越額、22年10兆円で最大」
1月12日の日本経済新聞です。びっくりしました。国債、ほとんど国内で購入されていると思っていたからです。こんなことを聞かれたことがありませんか?「日本は、国の借金、国債がいくら増えても、債権者は日本人だから国が借金でつぶれる心配はない」
記事は、「海外勢は22年に日本の中長期債を10兆7871億円売り越した。リーマン・ショック後に換金売りが強まった09年を超え、遡れる05年以降で最大となった」とし、「日本国債は国内勢が大半の市場とされてきたが、海外勢の売買シェアはいまや4割を超える。世界の金融引き締めの波が日本にも及ぶと見て売りを増やしており、金利が急変動するリスクも高まっている。」と記します。おまけに、「海外勢は相場全体の7~8割を左右する」(東海東京証券の佐野一彦氏)との見方もある。
さらに「国債のほとんどを国内勢が保有し、海外からの風雨に強いとされてきた市場構造は変化している。」ともあり、この状況が一時的なものではないと言っています。
日銀の資金循環統計によると海外勢の日本国債の保有額は22年9月末時点で170兆円に達し、海外勢の国債保有比率は14%にとどまるが、日銀が多くを保有する現在では、保険会社に次ぐ水準だ。
以上が記事の内容です。海外勢の国債売買が、国債価格、金利に影響するのです。知りませんでした。経済の基本的な指標の変動には以前から注意しておかなければならなかったのですが、ますます、目が離せなくなった気がします。
「仕事ができない人」に特有の、3つの思い込み
「仕事ができない人」に特有の、3つの思い込み
表題の記事(新田龍著)をインターネットで見つけました。3つの思い込みってなんでしょうね。ちょっと考えてみたくなりませんか。記事は会社員が対象ですが、経営者ならどうなのかも考えてみましょう。
記事でいう思い込みは次の3つです。
(1)「できない人」ほど、がむしゃらに頑張ろうとする
(2)「できない人」ほど、残業でカバーしようとする
(3)「できない人」ほど、強みや適職を探し続ける
それぞれの理由をまとめてみます。
(1)「できない人」ほど、がむしゃらに頑張ろうとする
何を頑張っているのだろうか?会社や組織が求める方向に向いているだろうか?
経営者だと、頑張っていることは、お客さんのためになっているか、伝わっているかが大切でしょう。
(2)「できない人」ほど、残業でカバーしようとする
残業でカバーしようとすると、効率化がすすまず、いつまでも残業が発生し続ける。
経営者も同じことだ。忙しくなる一方だ。
(3)「できない人」ほど、強みや適職を探し続ける
強みは現状の中から探すのが大切だ。それは、「あなたが特に気負うことなく、意識せずとも、普通にアッサリできてしまうこと」だ。自分では気が付いていないことが多いが、この強みを見つけ、強化することが大切だ。
『 2023年?』
2023年はどのような年になるのでしょうか。雑誌3冊から 探ってみようと思います。ただし、 暗くないもの、少しでも明るいものを選んでいこうと思います。
週刊東洋経済
・中国と台湾
台湾侵攻は可能性低い。第一に、中国は経済発展を優先する。 22年10月の全国代表大会では、 少子高齢化や 所得格差といった社会課題に対処しつつ技術革新、 経済構造の変革などにより「 質の高い発展」 をすすめ経済成長を維持して 国民の生活水準を向上させることが最重要だと発表された。また、人民解放軍は、台湾への軍事作戦を成功させられるほどの準備がまだできていない。 今回の党大会報告においても、 軍の「 勝てる能力」 の向上を求めている。 裏返せば 現在はまだ勝てないということだ。
・ホテル・レジャー
国内旅行はコロナ前水準へ。2022年 10月11日、全国旅行支援が開始された。 また同日水際対策も大幅に緩和された。 個人旅行は解禁され、 一日あたり入国者数制限も撤廃された。 こうして外国人旅行者は一気に増加した。また国内旅行も19年の 水準を超える需要が見込まれる。
日経ビジネス
・給電道路
道路を走行中にEVに 非接触で自動的に充電できるシステムの開発が進む。 信号待ちなどで 滞在時間が長い交差点の手前などにコイルを埋設し、 電磁誘導で車に給電する。 関西電力、 ダイヘン、 大林組のなどが取り組んでいる。実用化がされれば自動車のEV化に弾みがつく。
・空飛ぶ車
数人乗りの電動垂直離着陸機(eVTOL)にスポットがあたっている。eVTOL 機は、従来の航空機に比べて、あたかも自動車のように気軽に乗り降りできることから、空飛ぶ車と呼ばれる都市部でのエアタクシーとしての利用が想定されている。大阪府は25年ごろに定期運行を予定している。障害は多いものの、将来はタクシー料金なみまで運賃が下がる見込み。
・飲料
ビール市場は新型コロナウィルス禍前の水準までは戻っていないが、回復傾向にある。酒税法改正で「ビール」が減税、「新ジャンル」が増税となり、ビール回帰が始まっている。一方、飲まない人への訴求も追求している中で、健康志向が高まり、若年層の間で「 適正飲酒」の考え方が ひろまる中で、「ノンアル」もしくは「微アル」(アルコール分1%未満)カテゴリーをさらに強化していくだろう。
週刊ダイヤモンド
・為替
23年半ばに 米利上げ打ち止め。 年初はドル高が進行するが 年末にかけて円高が進む。これが今回の円の対ドルレート予想の平均像だ。もっとも円高に戻っても120円台の可能性が高い。
・メタバース
インターネット上の仮想空間で 自分の分身であるアバターを使って、さまざまなサービスを利用するメタバース。 この中でコミュニケーションをバーチャル化する必要性が高まり、急速に広がった。 市場は今後10年ほどかけて発展し、 拡張して行くと見るべきだ。 金融、 小売、 運輸などの幅広い業種の大手企業によるメタバース参入も進んでいる。
さて、いかがでしたでしょうか?私が一番いいと思うのは、「台湾進攻なし」です。どんな2023年になるのでしょうね。
値上げの方法
値上げしなければいけない企業がいっぱいあると思います。しかし、なかなか、値上げは困難なことが多いようです。値上げができるかできないかは、ほとんどの物品サービスが高騰している中、企業の存続にかかわる重要事項です。『日経トップリーダー12月号』に「値上げの科学」という記事がありましたので簡単にご紹介します。
値上げで失敗しないための3つのポイント
①いつ値上げを行うのか
②誰に何の値上げを行うのか
③どのように値上げを顧客や世の中に伝えるべきか
① いつ値上げを行うのか
まず、大切なのは「いきなり値上げを行わない」ということだ。告知当日や翌日に値上げをする企業があるが、かなりの確率で「炎上」している。急な値上げは顧客の反発を生みやすくなる。例えば半年前に告知をすることにより、値上げ後の価格に接触する頻度が増し、新価格になじみが生じる現象が起きる。そのため、値上げを検討している場合、3カ月、半年、1年など、早めの告知が重要となるのだ。
②誰に何の値上げを行うのか:設定された価格に対し、それを高いと感じる人も安いと感じる人もいる。高くても買う層に対してのみ値上げすることも選択肢の1つになる。例えばプランを増やすことでそれを実現できる。
③どのように値上げを顧客や世の中に伝えるべきか:①②だけで大抵の場合値上げは成功する。③は、ダメ押しだ。過去から現在にいたる自社と顧客との良好な関係、自社の顧客への役立ちを伝える。