日経トップリーダー8月号に「多能工化し、全員で支える」という記事がありました。いつも感じていることと共通する部分が多いので、少しご紹介します。
中小企業が人手不足を乗り越える上で、ポイントの1つとなるのが社員の「多能工化」だ。多能工化とは社員に複数の仕事をしてもらうことだ。様々な業務を担当できる社員を増やすことによって、人が余っている仕事から人が足りない仕事に社員を回すことができるようになる。
カミテという従業員40人ほどの会社が秋田にある。ここでは、従業員の多能工化に力を注いでいる。製造には、金型製造、プレス加工、製品検査などの工程があり作業内容が大きく違うが、製造担当者はすべての機械を使えるようになることを目指している。それだけではなく、経理の社員も、忙しくなると検査工程をサポートする。さらに、工場に設置した託児施設に勤務する保育士も製造工程に携わる。
多能工化を成功させるポイントは2つある。1つは、導入の意義を社員にしっかりと理解してもらうこと。もう1つは、新しい仕事を覚えてもらうための仕組みをつくることだ。研修スケジュールをあらかじめ決め、業務の内容を具体的に記した作業指示書を部署ごとに整備している。
という内容でした。小さな会社では、ある仕事ができる人が1人しかいないということが多々あります。全社的な多能工化ができない場合でも、こういった特定の1人しかできない仕事という仕事は、ない方がいいでしょう。その部分だけ多能工化しておくということが重要でしょう。