役職者テスト

『日経トップリーダー』9月号から「ジャパネット髙田旭人の二代目論」の記事を紹介します。
ジャパネットでは、二代目の髙田旭人氏が社長に就任して後、2016年から拡大部門長会議という役職者約170名を対象とした集合研修を実施しています。


そこでのメインイベントが、役職者テストです。こんな問題が出ます。

Q:日本のユニコーン企業の例を挙げよ。
Q:今年1月、約580億円分の仮想通貨流出事件がありました。大手仮想通貨取引所と流出した仮想通貨の名称をそれぞれ答えよ。
Q:次の英文を日本語に訳せ(英語省略)

 答えはわかりますか?約40問を30分程度で解答するのだそうです。出題されるのは一般常識や、会社で定めた行動指針、など管理職として知っておいてほしい大事なことです。点数が良い人は、全員の前で表彰して賞品を渡す。上位者はガッツポーズをし、会場からは歓声があがり、とても盛り上がるということです。


以下髙田氏の言葉です。
「こういったことを勉強しておくように指示してもなかなかできない。だから楽しく取り組むことができるような仕組みを作ったのです。私はどんなことも楽しくやりたい。楽しさと成果は両立しないと思われがちですが、そんなことはありません。ただ、それには工夫が必要です。社員みんなが両方を得られるように、いろいろな制度や環境面でアシストをしたいと思っています」


社員に知っておいて欲しいことについて、テストの形にするとおもしろいかもしれません。また、社員のアシストも大事ですね。

夢の実現を妨げる5つのこと

インターネットにTEDというサイトがあります。いろいろなトピックについて、第一人者が10分から20分くらいでスピーチをするサイトです。表題の話は「夢の実現を妨げること」、つまり夢を実現したければこんなことをしてはだめ、という話です。夢などといった大それたものに限らず、私たちが何かをしたいと思ったとき、その実現についても当てはまることです。皆様のお役に立つのではないかと思いますので、簡単に紹介します。


なお、原題は“5 ways to kill your dreams”で、日本語字幕が付いています。


1.「一夜にして成功」があると信じる

一夜にして成功と第三者に見えるものも、それにいたる長い努力がある。
だから、自分が一夜にして成功するなどと思ってはいけない。

2.「誰かが答えを持っている」と信じる

人に意見を聞くのは大切ですが、完璧な答えを持っている人はいない。
自分で決めなければならない。

3.ある地点に落ち着いてしまう

一定の成功をおさめたらそこで安住してしまう。


4.失敗を他人のせいにする

「よい人材がいなくてね。うちのチームは期待外れだよ」夢が実現できないのは自分の責任で、他人のせいではない。

5.「大切なのは夢そのものだと信じること」

―たくさんの仲間と山に登る。とても高い山。 本当に大変。どんどん登って行き、ついに頂上に到達。もちろん皆でお祝いする。「やったね ついに頂上だよ!」 2秒後 皆は互いに顔を見合わせて こう言う。「さあ 下りようか」―
夢をすべて本当に叶える唯一の方法は、そこに至る旅を一歩一歩楽しむことだ。

『サラリーマンは300万円で会社を買いなさい』

三戸政和著 講談社+α新書 205頁 840円+税


 著者は、投資ファンドの社長です。彼の会社は、経営管理が脆弱な中小企業に株主として取締役を派遣して経営支援を行い、企業価値を上げることで利益を得ています。


 なぜそんなことができるのか?著者によると、中小企業は経営上無駄が多く非効率であるため、業務改善によって利益率を上げやすく、それは大企業のサラリーマン経験者には容易だからだそうです。しかも、業種ごとの特殊性については問題にならず、高い専門性は必要ないと言っています。

本書の内容は、大企業のサラリーマンは、退職後中小企業を買って経営者になり、老後を楽しく豊かに暮らしなさいというものです。中小企業を甘く見ては困ると少し腹立たしいのですが、中身を少しご紹介します。


中小企業のダメな点として指摘されていることが、あるいは、投資ファンドのマネジメントとして書かれていることが、経営改善のコツなのだと思います。


★飲食には手を出すな

きわめて成功が困難なビジネス。飲食店以外の事業をすべき。


★大手サラリーマンの能力

起業の初心者ではあっても、大企業での経験があり、組織マネジメントはベテラン。中小企業経営の能力は高い。


★中小企業は最新モデルを知らない

大企業のサラリーマン経験者は、経営効率や生産性を高めるための営業管理、経理・財務管理、倉庫・物流管理、調達管理などに関する新しいシステムを当たり前に知っているが、中小企業ではほとんど知られていない。


★中小企業の生産効率が低いわけ

次のような非効率がそこかしこにある。
・得意顧客ばかり頻繁に訪問し、苦手な顧客にはアプローチしない
・ダンピング競争が進んでいる利益率の低い商品を一生懸命営業している
・顧客情報が共有されていない
・営業マンによってやり方が違う
・自らの産業の動向には詳しいが、クロスセル(関連商品を合わせて販売する)できるような他の産業動向に疎い
・客先で受注しても、会社に戻ってからでないと手配ができない


★投資ファンドがするマネジメント

こうすれば儲かる。
・赤字の顧客との取引をやめるか、値上げ交渉する
・不採算部門をやめる
・部品の発注ロットを小さくする
・部品の納期を確認し、早い発注を抑える
・運送会社と運賃の交渉をする
・ホームページを作り自社の技術を公開する
・新規の展示会に出品する
・新規営業の見込み顧客リストを作る
・見込み顧客へパンフレットを送ってみる
・見込み顧客へ電話を3回ずつしてみる
・月次、四半期、年度計画を立てて、進捗管理する
・週次会議で、先週と今週のPDCA管理をする


★中小企業の経営者は、決算書等の見方を知らない

 以上いくつかご紹介しましたが、役に立ちそうなものは見つかりましたか?
投資ファンドのマネジメントの中で、使えそうなものがあったでしょうか?