企業数と人口が減少しています。どういう意味を持つのでしょうか?
運転しているときに、ラジオで東京の企業数が減少しているというニュースが流れていました。事務所に戻って調べてみると、中小企業白書に企業数の推移が載っていました。抜き出してみましたのでごらんください。
企業数の推移
(中小企業白書) |
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2009年 | 2012年 | ||
中小企業 | 420万 | 385万 | △8.3% |
小規模企業 | 366万 | 334万 | △8.7% |
合計 | 786万 | 719万 | △8.5% |
(中小企業、小規模事業の定義)
中小企業 | 小規模事業 | |
製造業他 | 300人以下 | 20人以下 |
卸売業 | 100人以下 | 5人以下 |
サービス業 | 100人以下 | 5人以下 |
小売業 | 50人以下 | 5人以下 |
これによると2009年から2012年にかけて中小企業数は8.3%減少、小規模事業は8.7%減少しています。中小企業と小規模事業の合計を見ると8.5%減少です。毎年同じ率で減少しているとすると1年あたりの減少率は約3%です。みなさまの会社の年商は、どうなっているでしょうか?上がっていますか、下がっていますか?3%下がっているとすると、企業数の減少率と同じですね。当たり前のことですが、会社相手の商売で、会社数が減ると売り上げも減ってきます。個人相手の商売はどうでしょうか?人口の推移も調べてみました。
2015年から2020年の5年間で総人口は2.0%の減少、毎年0.4%ずつ減っていきます。企業数の減少に比べると人口数の減少の方がずっと緩やかですね。会社相手の商売よりも個人相手の商売の方が楽なのかもしれません。
人口の推移予測
(内閣府資料より) |
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年齢 | 2015年 | 2020年 | 5年 | 毎年 |
0~14 | 15,827 | 14,568 | △8.0% | △1.6% |
15~59 | 68,342 | 66,071 | △3.3% | △0.7% |
60~64 | 8,476 | 7,337 | △13.4% | △2.8% |
65~69 | 9,715 | 8,155 | △16.1% | △3.5% |
70~74 | 7,779 | 9,179 | 18.0% | 3.3% |
75~ | 16,458 | 18,790 | 14.2% | 2.7% |
合計 | 126,597 | 124,100 | △2.0% | △0.4% |
65歳から69歳の人口の減少が最も大きく毎年3.5%減少します。ということは、65歳から69歳までの人が対象の商品サービスは毎年3.5%減少して当たり前ということです。
しかし、なかなかそういうわけにはいきません。伸びる会社もあるからです。会社が減少しても、個人客が減少しても、売上を伸ばす企業は存在します。全企業の売上がこの減少率で下落するわけではないのです。
となると、売上を伸ばせない会社の売上の減少率は、表にあるよりもずっと大きくなってしまいます。こう考えるとぞっとします。なんとか、売上を増やしていきたいものです。