先日、岡山天満屋前から、全日空ホテルまでタクシーに乗りました。
乗ってしばらくして、タクシーが進む道が
どうも変だということに気がつきました。

自分では決して通らないだろう道ばかりを進むのです。

そこでこう聞いて見ました。
「えらくプロっぽい道を取るんですね」

運転手さんの答えはこうでした。
「信号一回もわたってないでしょ」

えっと思ったのですがそういえばそうです。

天満屋北の東行き一方通行でタクシーに乗って
この会話は西川を西にわたったあたりでのものです。

タクシーの運転手になってまだ3年なのだそうです。
経験とは年数ではないのだと思いました。

この運転手さんは、自分で道を探すのが好きで
いろいろトライするのだそうです。

そして、早いかどうかを備え付けのタイマーで計測する。

「いや、楽しいですね。道を探したり、時間を測ったりするの。
仕事って楽しい方がいいじゃないですか」

仕事が楽しくて仕方がないという感じでした。
楽しいに越したことはありませんが、なかなかそうはいきません。

会社の社員のみなさんは仕事を楽しんでいらっしゃいますか。

この運転手さんとの会話、とてもおもしろかったのでいくつかご紹介します。
・売上ランキング
ランキングは、上の方。月次、日次で成績がでる。
長い時間走っていれば売上はあがるがそうすると事故の可能性も高まる。
あんまり上にいってもしょうがない。

自分の成績は、前年同期と比べられるように
自分で整理して一覧表にしている。今年は、去年より悪い。

・近距離、長距離
今日の売上は、短距離をたくさんつないで稼いだ。
実車率で考えると、遠距離よりも近距離がいいのだ。
遠距離だったら実車率50%だけど、近距離は、もっといい。

・地区別検索
地区別にグループ会社の空車が何台いるかわかるようになっている。
空車が少ない地域は、お客の少ない地域であることが多いので
それだけで判断してはいけない。

タクシー乗車率の多い地域に空車が少なかったらそっちにいくのだ。

こういったことのひとつひとつが楽しみになっているように思えます。
仕事のことを深く考える、楽しめる工夫をする。
そういったことをされている運転手さんでした。

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