ダン・アリエリーの『予想通りに不合理」
オスカーワイルドのことばが取り上げられている
「あさってできることをあしたにまわさない」
("I never put off till tomorrow what I can do the day after.")
これって、あさってできることは、あさってまで待って、明後日する。
明日することは、決してない。
という意味でいいんだろうか。
なんか今一つ自信が持てない。
でも、本の続きには、
「ワイルドは人生における先延ばしの役割を受け入れ、むしろ歓迎していたようだが・・・」
とあるので、やはり、あさってできることは、あさってする。今日したり、明日したりすることはない
という意味なのだ。
だとすると、この意味は深い。
人は、実は、何もすることがないとつらい。
おまけに、深く考えるのが苦手だ。
さらに、遠く将来のことを考えるのはいやだ。
だから、今日、目先にすることがなくなってしまうと、明日のことや、明後日のことをしてしまう。
今日することがなくなってしまったら、ほんとうにしなければならないのは、明日できることや、明後日でもできることではなくて、
今日じゃないとできないことを考えてそれを実行することだろう。
経営者にとっては、将来的な戦略を考えること。
明後日でもできることをしてしまうと、この、考えることができなくなってしまう。
だから、明後日でもできることは、今日してはいけない。