小山政彦著 中経出版 1470円221頁

著者は、コンサルタント会社船井総合研究所の業績を急上昇させた方で、コンサルタントとしても有名です。その著者が、会社を成長、存続させながら自らも常に成長していかなければならない社長に求められる知恵を本書にまとめました。かいつまんで紹介いたします。

 

・業績アップの方程式「顧客数アップ」「粗利益率アップ」「経費コントロール」:10年間社長業を経験して導き出した業績アップの方程式があるとすれば、最重要項目は顧客数のアップ。次が粗利益率のアップ、そして3番目が経費コントロール。

・人には、誰しも2~3の長所がある。この長所を束ねてひとつの目標に導くのが社長の仕事。だから、残りの97の欠点には目をつぶる。

・社長はやせ我慢を大事にしなさい:会社では社長がいちばん会社のことを考え、いちばん働き、いちばん周囲のことを気にかけている。自分なりに精いっぱい、毎日命がけで仕事をしているのに、周囲の人間は不満ばかりで大した成果も出しません。

しかし、そんなときにもグっとやせ我慢です。会社は社員によって支えられている。いくら社長が優秀でも、一人の人間ができることはたかが知れている。

・行動の整理整頓こそが究極の経費コントロール:行動の仕方によって能率が極端に変わります。外回りするときは、回る順番が効率に大きく影響します。

・出勤時間の15分前には出勤し、1日の計画をきちんと立てる(澤根>きちんと立てるのがむずかしい場合、大雑把でも立てた方がいいです)

・お客様から見えない部分は、徹底的にローコスト化する(澤根>お客様にとっては大事ではないところ、どうでもいいところにエネルギーを使っても仕方がありません。そういう仕事は省くことを考えましょう)

・経営者が現場にいく:店独自での経費節減が進まない理由の多くは、経営者が現場の作業レベルの把握ができないため、現場責任者にまかせっきりになってしまうこと。当の現場の責任者はマネジメント知識が乏しく、経費への意識もそれほど高くないことが多い。

・行動の整理整頓:従業員にムダなく、段取りよい行動をさせるために、始業前の5分間で一日の行動パターンを書かせる。何時から何時までどの準備をし、どの仕込をするのか、動線も含めてすべて書き出すようにすると、今までの2割ほどの時間が空くようになる。下準備で生産性が向上するのだ。

・社長はできるだけ多くの会議に出て、黙って聞いていなさい:(澤根>黙って、というのがポイントでしょう。社長が喋りだすととまらない。話が長くなると、社員は社長の話がいつ終わるのかに気をとられ、内容は耳に入らない。また、社長が話すと社員は考えない、といったところでしょうか)

・ブレーンストーミング:アイデアを出すためのディスカッションでよく行われる方式がブレーンストーミングです。ルールのひとつは、人の意見に反論しない。荒唐無稽と思われるものでも、ばかばかしいと思えるものでもどんどん出す。そうすることで意見が出てくる。たくさん意見を出して、その中から実施する項目を選び出す。