KKベストセラーズ 1,512円  207頁

手抜きというと悪い意味にとらえてしまいがちですが、著者は、手抜きを積極的に活用し生産性を高めようと提唱しています。

以下で、手抜き5つの実践ルールをご紹介します。

手抜き5つの実践ルール

1 優先順位を最優先に決める

2 「念のため」と「一応」をやめる

3 自分の「型」を決めて落とし込む

4 野生の感覚で行動する

5 「逆算」と「段取り」の習慣をつける

1 優先順位を最優先に決める

複数の仕事をこなさなければならないときに、なにから始めるか。それが優先順位です。簡単そうなものからでもなく、締め切りの早い物からでもなく、重要なものから始めなければいけません。それが優先順位です。優先順位の高いものを片付けて、次に進む。仕事のそれぞれにデッドラインをつけると効率は圧倒的に高まる。

2 「念のため」と「一応」をやめる

「君、一応、この資料を作っておいてくれ」

―実際に使う資料だけを用意すればよい。用意した資料を使い切る会議にすればよい。

「念のため、もう一回集まりましょうか」

―本当に話し合うべき議題があるときだけ集まればいい。

「念のため」とか、「一応」に頼るのは、ゴールがはっきり見えていないからだ。

筆者は、あるときから論文生産力が飛躍的に高まった。それ以前は「念のため」の資料を片っ端からコピーして揃え、そのすべてに目を通してから書き始めるスタイルだった。それを一切やめて、「論文でいちばん大事なのはコンセプトだ」というところからスタートするようにした。つまり、テーマはこれで、コンセプトはこう、ボリュームは原稿用紙40枚。このようにゴールを決めてからそのための必要最小限の準備をするようにしたのだ。

3 自分の「型」を決めて落とし込む

自分なりの型を持つとは、「自分なりの基準を持つこと」でもある。たとえば、一定の企画書を書くことになったとする。その条件を見ると、A4用紙一枚で収まることがわかる。次に、そのサイズであれば30分で書けると判断できる。その時間であれば、日程のどこに挟み込めばよいか決定できる。

4 野生の感覚で行動する

仕事を本能でこなす必要があることも多い。その時に大切なのは野生の感覚だ。サバンナにいるシマウマが、ライオンを見つけたら、何も考えずにさっと逃げ出す。群れのリーダーが逃げろというのを待って逃げるというようなことはないはずだ。これが野生感覚だ。野生感覚を取り戻すためのスキルが「手抜き力」だ。最小限の時間と手間で本質だけを捉える「手抜き力」によって野生感覚が磨かれる。

5 「逆算」と「段取り」の習慣をつける

娯楽映画の巨匠と呼ばれたマキノ雅弘という映画監督がいる。頭の中で映画のすべてのシーンができ上がっていて、撮影現場ではスタッフや俳優にムダなことを一切要求しなかった。自分が撮りたいシーンが明確だから、撮るべきもの、撮らなくていいものがわかる。ゴールから手順を逆算するから、プロセスで不要なものを徹底的に省略できる。

「ゴールから考える」は、すぐに使えそうですね。自分が今していることは、何のためなのか、ゴールはどんな姿なのか。使ってみたいと思います。