消費税について、2点お話したいと思います。

一つ目は、販売価格についてです。消費税の税率が5%から8%に上がってすでにxカ月が経過しました。みなさま、消費税の設定変更、特に頂く消費税についてはとっくにすまされたことと思います。あるいは、税込み価格で販売されている場合は、まだ値上が済んでいないかもしれません。再度、価格を上げることができないか考えてみましょう。

5%のときに税込10,500円で売っていた商品は、税抜で1万円を獲得できていたのですが、4月以降も同じ金額に据え置いた場合には、税抜では9,722円(10,500円÷1.08)となり、以前に比べて278円、2.78%利益が減ってしまいます。

2.78%というと、あるいは、それだけかと思われるかもしれませんが、たいへんなパーセンテージです。

売上に対する経常利益の割合、つまり経常利益÷売上=経常利益率が5%の会社は、利益率が2.22%(5%-2.78%)になってしまいます。利益率が2%の会社は、0.78%の赤字になります。

年商1億円経常利益500万円の会社は222万円に、年商が同じで経常利益200万円の会社は78万円の赤字になってしまうのです。

二つ目は、納税についてです。3月決算の会社は、今年3月の事業年度と来年3月の事業年度の内容が全く同じだとしたら、来年度の1年分の消費税は、26年3月期の1.6倍になります。しかし、予定納税は、26年3月期の年額の半分ですから、5%水準です。来年5月の納税は1.6倍以上になります。ぜひ、澤根にご相談ください。

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