2年ほど前にマンションに引っ越した知人が、こう言っていました。

「毎日階段を上がっているんだ」

彼の部屋は9階です。
毎日9階まで上がるというのはたいへんなことです。
実は、9階まで上がっているのではないのでした。

最初は、健康のために毎日階段を上ろうと思っていたらしいのですが、9階まで階段を上がるのはなかなかたいへんで、2年間で階段を上がったのは、数えるほどだったそうです。

たまたま参加した健康セミナーで、講師がこういうことを言っていたそうです。

「3階までは階段を上がりましょう」

そこで、とにかく3階まで階段を上がりそこから、エレベータに乗ったそうです。
3階までだと楽で、登るのが楽しみだとさえ思えるのだそうです。

9階まで上っていたときは、いやだと思う気持ちと戦わなければならなかったのですが、今ではそんなことはぜんぜんないそうです。

3階までだとたいした運動にはならないかもしれませんが、いままではゼロだったのです。

それを考えれば健康のために大きな一歩を踏み出し、
しかも継続に成功しているといえるのではないでしょうか。

9階まで上れないのなら、3階でやめておく。

これは、本のところで紹介した、
「ホームランを狙うのではなく、一塁打、二塁打を積み重ねる」という考え方と同じです。
大きな仕事も、小さく刻んで、一歩一歩進めていきたいものです。